日本文学を英語で読む意味

英語を勉強するために洋書の小説を読むという人は少なくありません。しかし、小説を理解するためには、その背景にある外国の文化を理解する必要があります。英語の文法や単語を理解する以前に、これを理解するのが実は大きなハードルなのです。

英語は基本的には単なる手段であり、道具に過ぎません。米英の文化や習慣を理解することも大切ですが、それは日本語の本からでも学べることです。一番大事なのは、英語の運用能力を身につけることです。そのためには、大量に英語をインプットする必要がありますが、文化や風習の違いにとまどいながら英語を学ぶのは非効率的です。

そこでおすすめしたいのが、日本の小説を英語で読むという方法です。日本語でなじみのある小説であれば、英語で読むのも苦にはなりません。なんと言っても、小説の根底にある日本の文化については迷うことはないのですから、その分英語そのものの表現の学習に集中できます。外国のペーパーバックに挑戦するのは、その後からでも遅くはありません。

英訳されたマンガを読むという手もありますが、漫画の場合、セリフには省略形やスラングが多用されており、日本人には理解しにくいことが多いのです。またマンガでは、文字で読むのはセリフやモノローグだけですので、文章を読む練習としては不十分です。やはり一冊の本を読み通さないと、英語の力は付きません。

翻訳を勉強している方には、英訳本を読んで自分で翻訳し、その後で日本語の原書と比較するという勉強方法も有益です。

このサイトについて

日本の小説で英語に翻訳されている本をまとめ、対応する日本語の原作本と共に紹介しています。基本的に現在入手可能なものに限り、版が多数出ている場合は、日本語の本は文庫本、英語の本はペーパーバックを取り上げています。

ジャンルには特にこだわりはありません。SF、ライトノベル、推理小説、歴史小説、純文学、涼宮ハルヒシリーズから半七捕物帳まで、翻訳されているありとあらゆる日本の本を集めました。小説だけでなく、詩やエッセイ、ノンフィクションも含みます。古典は掲載していませんが、これについても今後まとめてみたいと思っています。

このサイトに掲載したもの以外にも英訳本は存在しますが、日本語の原作が入手不可能なものは除いています。なお短編集の場合、収録されている作品が原作本・英訳本で完全に一致するとは限りません。タイトルになっている作品、特に有名な作品が一致するものを中心に紹介しました。複数の訳が存在する場合もありますが、全ての翻訳本を列挙しているとは限りません。複数の作家の作品を集めたアンソロジーについては、日本語版との対応を示すのが難しいため取り上げていませんが、今後何らかの形でご紹介する予定です。

日本語版と英語版の読み比べ
日本語の原書と英訳版を読み比べてみました。ちょっと変わった小説の読み方をご紹介します。

タイトルの訳し方
タイトルの訳し方一つを取っても、訳者はいろいろな工夫をしていることが分かります。

各国語版の表紙
同じ作品でも、英語版の表紙は、日本語版と雰囲気が全く異なるものが少なくありません。読者に与える作品のイメージも変ってきていることでしょう。ここでは、英語だけでなく、いろいろな言語に翻訳されている作品について、各国語版の表紙を比較してみました。

注意事項
こちらもお読み下さい。

更新情報

印は新訳本です。

2017/4/3 以下の本を追加しました。
藤井太洋 オービタル・クラウド

2017/3/7 以下の本を追加しました。
西尾維新 化物語
野沢尚 深紅
藤井太洋 Gene Mapper -full build-

2017/3/5 リンクの間違いを修正しました。H様、ご指摘ありがとうございました。
佐々木譲 ベルリン飛行指令

2017/2/25 以下の本を追加しました。
長月達平 Re:ゼロから始める異世界生活
かじいたかし 僕の妹は漢字が読める
蝸牛くも ゴブリンスレイヤー

2017/2/20 以下の本を追加しました。
東野圭吾 ゲームの名は誘拐

2017/1/29 以下の本を追加しました。
松本清張 聞かなかった場所
誉田哲也 ストロベリーナイト
薬丸岳 刑事のまなざし
木内一裕 藁の楯
よしもとばなな もしもし下北沢

2016/11/16 以下の本を追加しました。
宮部みゆき 模倣犯
赤松中学 緋弾のアリア

2016/11/2 以下の本を追加しました。
川上弘美 古道具 中野商店
北野勇作 かめくん

アクセスランキング

2016年中に個々の作品ページへのアクセスが多かった本の上位30冊です。検索エンジンのクローラーのアクセスは除いています。当代の人気作家だけあって、東野圭吾は合計5作品入っています。そのほか、夏目漱石や太宰治など、時代を越えて読み継がれる作家が多いのは納得ですが、そうした作家の作品に混じって、ライトノベルが健闘しているのも注目です。

1位 芥川龍之介 羅生門・蜘蛛の糸
2位 東野圭吾 容疑者Xの献身
3位 上橋菜穂子 精霊の守り人
4位 中島敦 山月記
5位 司馬遼太郎 坂の上の雲
6位 百田尚樹 永遠の0
7位 筒井康隆 時をかける少女
8位 夏目漱石 坊っちゃん
9位 伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー
10位 東野圭吾 白夜行
11位 湊かなえ 告白
12位 夏目漱石 吾輩は猫である
13位 太宰治 人間失格
14位 東野圭吾 真夏の方程式
15位 太宰治 走れメロス
16位 夏目漱石 こゝろ
17位 小川洋子 博士の愛した数式
18位 東野圭吾 秘密
19位 星新一 きまぐれロボット
20位 伊藤計劃 虐殺器官
21位 松本清張 砂の器
22位 よしもとばなな キッチン
23位 宮沢賢治 銀河鉄道の夜
24位 江國香織 神様のボート
25位 谷川流 涼宮ハルヒの憂鬱
26位 川端康成 雪国
27位 江戸川乱歩 怪人二十面相
28位 村上春樹 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
29位 遠藤周作 沈黙
30位 東野圭吾 悪意